OB訪問した内容を記録しないと後悔する理由。実は選考に直結していた
OB訪問した内容を記録する方法が、今のサマーインターン選考を大きく左右している
4月中旬、サマーインターン選考のES締切ラッシュが続いています。同時に、OB/OG訪問の約束も入ってきている時期ですよね。
先週、同じ大学の友人が「2週間前に訪問した企業のことが思い出せない」と悔しがっていました。理由を聞くと「メモをとったつもりだけど、どこに書いたかわからなくて…」。その企業の二次選考に進んだのに、志望動機を書く段階で詳しい情報を引き出せなくなってしまったそうです。
実は、OB訪問した内容を記録する方法が曖昧だと、その後の選考で確実に不利になります。特に今年はマイナビ就職白書でも報告されているように、サマーインターンの参加者に対して企業が早期選考の案内を送るルールが正式化されました。つまり、訪問で得た情報が、その後の本選考まで直結する可能性が高いんです。
今日は、私が最近試して「これはいい」と感じたOB訪問した内容を記録する方法をシェアします。
なぜOB訪問した内容の記録が忘れやすいのか
脳は「話を聞いている最中」には覚えていると勘違いする
心理学用語で「本物性の錯覚(Illusory Truth Effect)」というものがあります。簡単に言うと、「聞いたばかりの情報は自分が覚えている気がする」という勘違いです。
OB/OG訪問から帰った直後は、「この情報は絶対忘れない」と思います。でも、他のES執筆や別の企業の選考に気が移ると、3日で記憶率は約70%低下します。そしてもっと悪いことに、思い出そうとする時に、実際にあった話と推測で創作した話がごちゃまぜになってしまいます。
事実:訪問から3日で、あなたが正確に覚えている情報は30%以下になっている可能性が高い。
複数企業の訪問情報がごちゃごちゃになる
サマーインターン選考が本格化する6月〜8月は、1ヶ月で5社以上のOB/OG訪問をすることも珍しくありません。すると、企業Aで聞いた事業内容が、企業Bの志望動機に出てくるミス、企業Cで聞いたワークスタイルを企業Dのことだと勘違いする…こういう事態が起きます。
実際に私も先週、面接で「〇〇さんがおっしゃっていた」と言ったら、その話は別の企業の訪問で聞いた話だったことに面接中に気づいて、冷や汗をかきました。企業研究をしていると伝わるどころか、「この学生はうちを真剣に見ていない」と判断されてしまいます。
OB訪問した内容を記録するならこれが最小限必要な項目
では、何を記録すればいいのか。私が試した中で、最も「後で役立つ」項目は以下の5つです。
| 項目 | 記録すべき内容 | 理由(選考での使われ方) |
|---|---|---|
| 訪問日時 / 企業名 | 2026年4月15日 / △△株式会社 | 複数企業の情報混在を防ぐ。後から見返す時に「いつの話か」が重要 |
| 訪問者の肩書き・部門 | 営業部 / 課長 / 入社5年目 | 「営業の課長だから営業視点の話」と判別。他部門の話と区別できる |
| 事業・仕事内容で聞いた具体的な話 | 「月単位でプロジェクトが切り替わる」「顧客は金融機関が7割」など | 志望動機やガクチカで「企業研究をした根拠」として使える。推測ではなく事実ベース |
| その企業で働く魅力として挙げられた言葉 | 「裁量権が大きい」「成長スピードが速い」「社員同士の距離が近い」 | 面接で「なぜこの企業か」を答える時の根拠。OB/OGが実感している価値観がわかる |
| その企業に対する自分の質問と回答 | 自分:「新卒はどんなプロジェクトに配属される?」 / OB:「最初は既存顧客の営業から…」 | 自分が気になった点 = 本当に見たいポイント。面接で逆質問する時の種になる |
この5項目を「訪問から帰宅後、その日のうちに記録する」。これが最低限です。
「感想」や「雰囲気」は記録しない理由
「会社の雰囲気は明るい」「社員さんが親切だった」みたいな情報は、実は後になるとほぼ使えません。理由は、選考では「あなたが感じた主観」よりも「聞いた事実」が評価されるからです。
むしろ、「この企業で働く人が何に価値を感じているのか」「どんなキャリアが描けるのか」といった具体的で、再現性のある情報を記録しておく方が、面接での質問や志望動機に活かせます。
複数企業のOB訪問情報を一か所で管理するなら
「あの企業の話」が一瞬で見つかる状態を作る
手書きノート、Googleスプレッドシート、Notionなど、ツールは何でもいいです。ただし、「見つけやすさ」が全てです。
私が使っているのは、Careoという無料の就活管理アプリです。このアプリは、ES締切やインターン選考の日程管理だけじゃなく、OB/OG訪問の記録を企業ごとに紐づけて保管できる機能があるんです。
例えば、「△△株式会社」の二次選考面接が明日あるとします。Careoでその企業を開くと、過去のOB訪問記録が一覧で出てくる。「あ、この企業は『裁量権が大きい』って聞いてたな」と、面接直前に思い出せる。面接で緊張してても、「訪問で聞いたことと照らし合わせて質問を組み立てる」という作戦が立てられます。
Careoは学生は完全無料で使えます。複数のOB訪問記録を一か所に集約したいなら、最初から導入しておくと、サマーインターン〜本選考を通じて確実に時短になります。
記録のポイント:企業ごと、訪問ごとにファイルを分ける
「全部の訪問記録を1つのファイルに書く」という方法は、最初は楽ですが、企業が10社を超えるとカオスになります。サマーインターン選考で訪問する企業は平均3〜5社、本選考で追加で訪問すれば7社以上になる可能性があります。
ベストプラクティスは「企業ごとにフォルダ分け」「訪問ごとに日付を明記」「検索で即座に見つかる形式」。Careoなら、企業情報と訪問記録が最初からリンクしているので、この手間が省けます。
いつまでにOB訪問した内容を記録するか
答え:その日の夜、遅くとも翌日のお昼まで。
理由は、人間の記憶メカニズムです。心理学の「エビングハウスの忘却曲線」によれば、24時間以内に復習しないと記憶の定着率が大きく低下します。さらに、OB/OG訪問の場合、「その企業への熱度が高い状態」の今が、最も正確に記録できるタイミングなんです。
サマーインターン選考のES執筆で忙しい時期ですが、OB訪問から帰ったら「まずスマホで記録」くらいの心持ちでいた方がいいです。移動中の電車の中でも、メモアプリで箇条書きしておけば、帰宅後にCareoなり、自分が使っているツールなりに整理すればいいんです。
OB訪問した内容の記録が、実は選考の合否を分けている理由
これは、2026年のインターンシップ新ルールが関係しています。
従来は「インターンに参加しても、本選考は別」という認識が強かったんです。ですが、2025年度から「学生が習得した知識・技術を活かせる」5日以上のインターンは、採用選考に情報活用可能になりました。つまり、28卒の私たちが受けるサマーインターン(2026年6〜8月)は、その後の早期選考に直結する可能性が高いということです。
OB/OG訪問→インターン応募→インターン参加→本選考、という流れになる企業が増えています。この一連の流れで、「あの企業でこんなことを学びたい」「OB訪問で聞いた〇〇という事業に貢献したい」といった説得力のある志望理由が言えるかどうかが、合否を大きく左右します。
そのために必要なのが、正確で整理されたOB訪問の記録なんです。
実際に記録を取ってみてわかったこと
記録を取ると、次のOB訪問の質が上がる
「企業AのOB/OGから聞いたことを、企業Bのリサーチで検証する」という訪問ができるようになります。例えば、企業Aで「営業主導で事業企画をする」と聞いたら、企業Bのリサーチでも「営業とマーケティングの関係性」を重点的に聞く。すると、業界全体の構造が見えて、企業の差別化要因が理解できるんです。
面接での「企業研究の根拠」が明確になる
「この企業を志望する理由は?」と聞かれた時、「OB訪問で〇〇さんから『月単位でプロジェクトが切り替わる』と聞いて、自分の適応力を活かせると思ったから」と具体的に答えられます。これは、ネットで調べた情報を羅列するのとは全く別の説得力があります。
本選考での逆質問の質が変わる
「最初のプロジェクト配属ではどんなチームサイズで動きますか?」みたいな質問が自然に出てくるようになります。OB訪問で「新卒は2〜3人のチームで始まる」と聞いていれば、その上で「不確実な状況下での意思決定のスピード感」について掘り下げることができます。
今からできる最初のステップ
- これからOB/OG訪問をする予定がある人:Careoなり、自分が使いやすいツールをインストール / セットアップしておく。「どこに記録するか」を決めるだけで、訪問後の記録がスムーズになります。
- 既に複数企業に訪問した人:この週末に、訪問記録を整理してみてください。「どの企業で何を聞いたか」が明確になるだけで、次のES執筆や面接対策の精度が上がります。
- これからサマーインターン選考に応募する人:「インターンに参加したら、その企業からは早期選考案内が来るかもしれない」という前提で、今からOB訪問の優先順位を決める。「この企業のサマーインターンは本気で参加したいのか」を問い直してから訪問の約束をしましょう。
OB/OG訪問した内容を記録する方法は、単なる「情報管理」ではなく、その後の選考を左右する戦略的な準備なんです。